中小企業診断士とMBA(経営管理大学院) どっちを選ぶべきか?(リスキリング)
中小企業診断士として複業を目指すKatsuです。
企業に所属していると何か勉強したいと思うことはないですか?
色々な資格がありますが、日本特有の総合職(ジェネラリスト)採用の人は様々な仕事に携わり、総合力が求められるので総合力を高められる資格を検討される方が多いのではないでしょうか?
その中で選択肢の一つにあがるのはMBA(経営管理大学院)と中小企業診断士かと思います。
どちらも企業に必要な一般的な知識全般を学べる印象があると思います。
私の場合、MBA(非通信教育)と中小企業診断士の両方を取得してます。
ということで、両者の違いについて解説していきます。
1. 取得難易度
2023年度の某大学MBAの数値は以下の通りです。
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受験者数 |
174名 |
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合格者数 |
72名 |
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入学者数 |
69名 |
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修了者数 |
68名 |
合格率は41.3%でストレート卒業率は39.1%です。
なお、入学した人が修了できる可能性は98.5%と非常に高くなっていることがわかります。
一方の同じく2023年度の中小企業診断士の数値は以下のとおりです。
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受験者数 |
21,875名 |
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1次試験合格者数 |
5,560名 |
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2次試験合格者数 |
1,555名 |
部分合格や1次試験免除等もあるので一概には言えませんが、単純合格率は7.1%です。
これを見ると某大学のMBAの方が簡易に見えます。
しかし、MBAについては中小企業診断士よりも高い金額と時間消費があるため、相当に覚悟を持っている人が受験していることが予想され、MBAの方がそもそもの母集団のレベルが中小企業診断士に比較して高いことが想定されます。(通信制の大学は毛色が別と思いますが、今回は議論の対象外とします)
2. 試験内容
MBAについては出願書類で入学動機や推薦状、研究したいこと等の準備が必要になります。
こちらについては2〜3ヶ月程度かけて準備することが多く、非常に時間がかかります。
これに加えて、小論文・英語・面接等の試験が課されます。小論や英語については多少の知識が求められることから、事前に勉強が必要になります。(中小企業診断士の2次試験とは毛色が異なります)
中小企業診断士については1次試験で7科目で幅広い知識が求められます。勉強時間については800~1000時間と言われてます。私の場合はMBAを取得していたこともあり、企業経営理論については勉強が必要なかったことから、100時間程度で合格することができました。2次試験については4科目についての事例分析になります。こちらの勉強時間は200~450時間となっています。
合格までの道のり(試験勉強)についてはMBAよりも中小企業診断士の方が科目数が多く、幅広い知識を身につけられると言えるでしょう。一方、中小企業診断士試験の場合は合格のための勉強になりがちなので、折角リスキリングのために受けるとすれば、しっかりと背景までとらえた勉強が良いと言えます。
3. 費用
某大学のMBAの費用は以下のとおりです。
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受験料 |
約3万円 |
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入学料 |
約28万円 |
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授業料(1.5年) |
約81万円 |
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その他(教科書等) |
約20万円 |
中小企業診断士の費用は以下のとおりです。
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1次試験料 |
約1.5万円 |
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2次試験料 |
約1.8万円 |
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実務実習料 |
約20万円 |
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協会入会料 |
約3万円 |
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協会年会費 |
約4万円 |
合格後の費用を見ると中小企業診断士の方が圧倒的に安価です。
しかし、忘れてはいけない点が2点あります。
1点目は中小企業診断士の協会年会費は毎年かかるということです。
当然ですが、所属期間が長くなると費用は嵩みます。
2点目は専門実践訓練給付金制度です。
こちらは該当する大学であれば申請可能で、最大112万円が補助されます。
これら年会費や給付金まで加味すると実はMBAの方が安いことになります。
4. 合格後に得るもの
MBAでは試験に合格すると授業が始まります。(毎週宿題と土曜日終日の拘束、平日の夜間の授業等で1.5年間の間は他のことがあまりできなくなります)
授業では様々な企業等のケーススタディを用いて経営学の知識を習得していきます。
この中で同期と数多くの議論を行うため、同期との絆を深めることができます。
同期には経営者から大企業の役員など様々な人との人脈ができます。この人たちとビジネス抜きでの付き合いができることこそが、MBAの最大の魅力ではないかと思います。
また、修士論文を通じて自ら興味のある事象について教授からの助言をもらいながら深められることができることも、価値があります。
自らを真に高める意味では非常に価値のあるものと考えます。
中小企業診断士については合格後は各自に委ねられます。
協会に所属して研究会等を通じて勉強することもできます。その他にも中小企業診断士の集まりが多くあり、勉強を行う環境は整っていると思います。ただし、自ら行動しないと何も発生しないことも事実です。
また、仕事がもらえるのではないかと思っている人も多いかもしれません。多少は先輩や教会からの仕事が回ってくることがありますが、こちらも基本的には自ら行動しないとなにも発生しません。
きっと、中小企業診断士は合格するまでの勉強過程と資格合格により一定の知識を持っていることの証明が最大のメリットなんでしょうね。
5. 結論
私としては、社会人として深みを手に入れたいのであれば、(時間制約に耐えられる前提で)MBAをお勧めします。かなりの負荷がかかり、大変かと思いますが経営学の知識・自社への理解・人脈など得るものは大きいです。
一方、知識の整理やリスキリングを目的にするのであれば、時間制約のない中小企業診断士をお勧めします。不合格だったとしても学んだことは消えません。
特に財務会計・経営学・情報・法務あたりの知識は実務で役に立ちます。
(知っているか知ってないかで全然違います。ビジネスパートナーと対等に話すのに知識はどれだけあっても足りません)
是非、挑戦してほしいと思います。